相反するものの共存が、豊かさを生み出す ガラスと漆を融合させた器「包」-TsuTsuMu- 漆は、何かに塗ることしかできないんだろうか?そう思ったことが制作のきっかけです。試行錯誤を繰り返すなか、何度も漆を塗り重ねることで、漆だけでカタチをつくることができることに気づきました。 そこから発想したものが「包」です ガラスの上から漆を塗ったものではなく、ガラスの破片を漆でつなぎ、やさしく包み込んでいます。ガラスと漆、その特性は相反するものです。硬い無機物と、柔らかい有機物。きらめく輝きと、しっとりとした艶。透明で重く、不透明で軽い。 それぞれの個性を活かしながら、足りない部分は補い合えばいい。そんな豊かな関係性を、一つの作品に包みこみたいと考えました。 「包」は、私の人生観そのものなのかもしれません。
略歴
1992年 | 仏壇漆塗り職人の活動を開始 |
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2004年 | 漆作家としての活動を開始 |
2008年 | 名古屋仏壇伝統工芸士に認定 |
2015年 | 漆だけでつくられた器「thin」を発表 |
2020年 | 漆とガラスが融合した器「包」を発表 |
出展歴
2024年 | メゾン・エ・オブジェ・パリ |
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2015年 | 個展(名古屋・ギャラリー彩) |
2012年 | 個展(名古屋・ギャラリー彩) |
受賞歴
2023年 |
国際漆展・石川 入選
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2022年 |
エリザベス・ラファエル創設者賞(アメリカ) 入選
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2022年 |
QAF Exhibition(イギリス) 入賞
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2021年 |
令和3年度 愛知県優秀技術者表彰(あいちの名工)受賞
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2018年 |
平成30年度 全国伝統的工芸品公募展 入選
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2016年 |
愛知県伝統的工芸品産業優秀技術者表彰 受賞
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2013年 |
第2回そば猪口アート公募展 入選
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