2024.11.01 - 2024.11.30
伝統の萩焼より新たな時代への創作へ
萩焼の根幹を成す陶土(大道土)用い、長年にわたり焼き締めから生まれる炭化技法や緋色作品に対して深い拘りを持ち続けてまいりました。 それは時に萩焼の伝統から逸脱した異端な表現とも捉えられることもありました。 若き日の勢いを胸に、これまで多くの作品を展覧会で発表しながら長い年月を費やしてきました。 年月が流れ、萩焼の質感と釉調に立ち返り伝統継承について深く考える年代になりました。 現在当工房では数百トンの陶土を掘り溜め、工房内における水簸作業で粘土づくりを行います。 天然釉薬に強い拘りをもち、すべての作業を工房内一貫作業で完結しております。 明治以降に築窯された登り窯と他数基の窯を駆使し、先人から受け継ぐ伝承の上に萩焼の未来を追求しています。