肥前地区の陶磁器生産で用いられる石膏型成形技法や有田町内の生地屋さんから購入した生地を鉋などを用いて削って制作しています。 製作している品物は、言葉や音、空気、香といった形のないものから生まれています。 具体的なものではなく曖昧で朧げ。 それでも確かにここに在る。 日常で溢れてしまいそうになる気持ちや感覚を品物を介してふと、思い出していただけたらという想いで形を生んでいます。 磁土の白色と凹凸から生まれるコントラストが静かに、そして確かに此処に存在することを証明するように。 そっと寄り添うように在れたらと思います。
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