陶芸家 興梠八十一 a potter,YASOICHI
陶芸家 興梠八十一 a potter,YASOICHI
昭和43年 宮崎県小林市生まれ。延岡市で育つ。 平成8年 宮崎県内の工房にて作陶の初歩を学ぶ。 平成9年 有田窯業大学校ろくろ科入学。照井一玄先生に蹴ろくろを学ぶ(磁器)。 一方、唐津隆太窯(中里隆先生)に通い、後に内弟子としてお世話になる。 平成11年 現在地にて独立 器とは、あくまで料理(あるいは花など)を引き立たせるための“着物”でしかありません。 料理を邪魔しないシンプルなデザインこそ、長く飽きずに使っていただける器。ぱっと見の印象だけでは、真の良さは理解しにくいものです。 ともするとその単純さゆえに、注目されにくいこともあります。しかし、その制約の中でいかに個性を発揮していくか、工芸作家としての力量が問われるところだと考えています。 実用性の中の芸術性。単に作るというだけでなく、作家自身の哲学が必要なのです。 「割れさえしなければ、100年でも200年でも使い続けていただける器」を目指しています。 シンプル・イズ・ビューティフル。 この言葉は、経済学者シューマッハーの名著「スモール・イズ・ビューティフル」からヒントを得て作ったものです。 私の器はシンプルなものですが、そこにはシンプルに生きていきたい、という思いが込められています。 シンプルに生きることの喜びを、器を通してみなさんと共有出来れば、これに勝る喜びはありません。 これからの世の中は、想像を超えたスピードで今までの常識が通じなくなってくるでしょう。世相の変化に対応するために、今何を考えなくてはならないのか、何をしなくてはならないのか真剣に取り組む必要があります。 友人の田んぼで手植えを体験しました。将来は、一反ほどの田んぼを借りてお米を自然農で作るつもりです。もちろん、自給のためです。 自分で作ったお米、野菜を自分で料理して、器に盛る。 そんな当たり前の生活を、もう一度見つめ直したいと思っています。 まあ、僕は幸せになりたいだけだし、僕の器が皆さんの幸せの小さな一助になれれば、それが何よりの幸せなのです(^_-)