「清水六兵衞は代が変わると作風が変わる」
清水さんが陶芸を始めた頃からのご経歴をお聞かせください。
清水六兵衞さん(以下、清水):私は大学卒業後に当時の職業訓練校でろくろを1年間、さらに京都市工業試験場で釉薬(ゆうやく)を1年間学びました。その後、本格的に制作活動をはじめ、六兵衞窯は私が40歳ぐらいの時に先代から引き継ぎました。
伝統ある会社を継承されて、どのような思いを持っていますか?
清水:私で清水六兵衞は8代目になります。初代が1771年に修行先から独立したのがはじまりで、会社組織にしたのは6代目です。会社の仕事と、個人の作家としての制作をしていました。私としては、大きな変化を起こすつもりはなく「代々続いてきた流れを途切れさせてはいけない」と感じていました。