アパレル業界から木工・漆作家の道へ
始動年や概要を教えてください。
喜代田佑人さん(以下、喜代田):Shiki craft worksとして起業したのは2020年です。屋号は「“木”を“生”かして、“器”をつくり“喜”びを感じてもらいたい」という、器づくりへの思いにこめた、4つの“キ”を由来に名づけました。岐阜県多治見市を拠点とし、自宅兼工房で作品づくりをしています。
漆を使った椀や折敷などの器や、一輪挿しなどの花器やその飾り台、キャンバスに漆で描くアート作品を手がけているShiki craft works。落ち着いた風合いと、繊細ながらあたたかみのある器や花器は、ミドル世代を中心とした幅広い層から人気を集めている。また、伝統的な漆のイメージとは異なる、粋なアートワークも注目すべき活動のひとつだ。異業界から転身し、独自のスタイルをさらりとものにしている人は、かっこよくてうらやましい。そんな作り手である喜代田佑人さんに、木工・漆作家としての思いや背景をうかがった。
ShikiShiki
岐阜県多治見市にて、木と漆を素材とし、器や花器、アートワークを制作しております。 漆の伝統的な素材としての在り方をリスペクトしつつも、それに囚われない新たな表現方法を模索し、作品に落とし込んでいます。 漆の豊かで美しい表情を多くの方に見ていただきたいと思っています。