備前窯変壷
¥330,000
釉薬を使わず、絵付けもしない備前焼。素朴なやきものでありながらも、その佇まいは凛として力強いものがあります。 土づくり、成形、焼成…千年もの間、脈々と受け継がれてきた技術。 今回は、薪窯の織り成す「窯変」をご覧いただくべく、同じ土を使い、同じ登り窯で焼成した作品を出品させていただきました。 限られた条件での多彩な変化。どこで、どうやって焼いたのか、そんなことを想像しながら備前焼の世界を楽しんでいただければ幸いです。
備前焼窯元 宝山窯は、「備前焼のふるさと」備前市伊部を拠点に、古より続く「備前焼窯元六姓」直系の窯元です。 現在、窯元で使用している扇形の陶印(マーク)は、最古のもので、室町時代末期の大甕に印されていることがわかっており、ギャラリーでは、江戸時代から伊部のまちを見守ってきた陳列棚(雛壇)が、今もなお現役で活躍しています。
1582年 | 豊臣秀吉へ備中高松城水攻めの帰途、茶器を献上 |
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1636年 | 備前(岡山)藩主・池田光政による御細工人制度により、窯元六姓(金重、木村、森、大饗、寺見、頓宮)に任命され、代々お抱えの細工人を務める |
1870年 | 森彌一郎(大正13年歿)が養子に入り、森姓を名乗る |
1972年 | 代々受け継がれてきた登り窯を改修(以後、1回改修) |
1975年 | 築350年の茅葺き店舗を解体し、近代的なギャラリーに改築(以後、2回改装) |
1983年 | 不老山(備前市伊部)の山麓に全長12メートルの穴窯を築窯 |
1995年 | 広島県神石高原町(旧油木町)に工房と窯(仙養ヶ原 宝山窯)を新設 |
2020年 | 海外展開ブランド「GENSO」を設立、欧米やアジア圏での取り扱いが始まる |
1979年 | ファエンツァ国際陶芸展(イタリア)に招待出品〔森泰司〕 |
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1990年 | フレッチャーチャレンジ国際陶芸展(ニュージーランド)で佳作賞受賞〔森泰司〕 |
2015年 | オックスフォード大学(イギリス)の研究森林に備前式の穴窯を築くプロジェクト「Oxford Anagama Kiln Project(現・Oxford University Kilns)」に参画〔森敏彰〕 |
2018年 | 日本・エクアドル外交関係樹立100周年記念品を制作、両政府に贈呈 |
2020年 | 台湾と日本で芸術交流展を開催〔森敏彰〕 |
2022年 | London Craft Week(イギリス)出品 |
2023年 | JAPAN EXPO in Paris(フランス)出品 |
2023年 | 「UNESCO School in Bizen」をコーディネート、世界8か国より児童生徒を招き、備前焼の制作指導などを行う |